サノヒロコ香り空間デザイン設計士

Profile

福岡県出身。
元々は舞台の世界を志し、演出家・女優の木野 花さんに師事して10年以上に渡り演出と演技を学ぶ。その後、渡米。ロルファーとして働いていたアメリカで、2015年に香りの魅力に出会い、本格的に学び始める。2017年、日本ではまだ数名だったWisdom of the Earth社の公認講師の資格を取得。アメリカと日本でアロマセラピー講座、ワークショップを多数開催。個人向けのアロマ調香のみならず、商業空間や保育園・クリニックなどの香り空間デザインの依頼が増え、2019年に株式会社ヘプタゴンズを設立。


 

演劇・舞台空間の演出に打ち込んだ若き頃の夢と挫折

22歳の時に上京、女優・演出家 木野 花 さんに師事し演劇を始める。
役者、選曲を担当、のちに戯曲作りも行った。

舞台という特殊な空間は、装置、照明、音響、演出に加え、そこに集う人間の想いと勢いが織りなす意識の層、
いわゆる“場の力”、
それが毎回の舞台の出来を左右していることを体感する。

一流の演出家のもと、
密度の濃い時間を10年以上過ごし大きな影響を受けた。

その一方で、挫折も感じた。

ある時、ケガをした事をきっかけに、
ふと立ち止まって考えたとき…… 演劇に命をかけ続ける才能が、自分には無いと悟る。

悩んだ末に、演劇を離れることを決断。
同時に人生の方向性を見失った。

そして、単身渡米
人の「意識」と「身体意識」の変容を人生のテーマに

プライベートでも悩みが多かったこの時期、思い切って環境を変えることを選択。
人の「意識」と「身体意識」の変容を人生のテーマにと単身渡米。

アメリカコロラド州ボールダーでロルフィングというボディワークを学び、デンバーダウンタウンの“Sakura Square Acupuncture and massage”で、ロルファーとして働く。

ロッキー山脈の麓にあるコロラドでの生活の中、
人の気配のない森の中で長時間過ごしたり、
ロッキーの山々に登るうちに、
自然の素晴らしさに魅せられていく。
景色の素晴らしさとは別に森や山の大気に溶け込む
植物の息吹、生きている気配。

フィトンチッドの働きだ、と思った。

森の香りが心を癒す…などと言われるが、
雰囲気だけでない何かが確実に、大きな叡智が自然の中にはある、いつからかそう思うようになっていった。

「香り」との出会い
植物の持つ目に見えない力に魅せられる

2015年、滞在先のアリゾナ州セドナで、
Wisdom of the Earth社の精油に偶然出会い、
植物を凝縮した“精油”という香り世界を識る。
ロッキーで感じた感覚…これか!と衝撃を受ける。

日本でこれまで言われているアロマセラピーとは全く違う、植物の叡智と彼らの意識について学ぶ。

2017年、日本ではまだ数名だった
Wisdom of the Earth社の公認講師の資格を取得。

植物の叡智を知るアロマセラピーの講座と
ワークショップを、対面でのセッションを中心に
国内外で数多く開催。

伝えるのは情報ではなく「植物の世界」の体験。
植物の香りが人の意識に働きかける「場作り」。

 

演劇に打ち込んだ日々は、この仕事のために

植物という個性的な役者のアロマを通じ、
場に集った人の意識の流れを感じ、
活かし、織りなし、場の空間と時間を作っていく…

演劇で培った技能が別の表現となることを実感、
「香り空間のデザイン設計」と、「本質的なアロマセラピー」を一生の仕事にしようと決意。

2019年、株式会社ヘプタゴンズを設立。
小さな店舗から大空間まで、
様々な香り空間の設計に取り組んでいる。

サノヒロコ
株式会社ヘプタゴンズ 代表取締役
調香師・香り空間デザイン設計士

[保持資格]
Wisdom of the Earth 公認講師
米国公式認定ロルファー
Nard Japan アロマアドバイザー
エキストラパフューマー

ヘプタゴンズが考える香り空間設計

アロマセラピーを日本語に訳すと「芳香療法」、
療法という言葉は、改善していく、効果があるという前提で使われます。

私は、海外でアロマセラピーを学び、
日本で講師として活動する中で、
また起業してからも香りのご相談を受けながら、
(東京浅草橋では希少精油のショールームとアトリエを運営しています)
香りを嗅ぐことで、感情が溢れてきたり、
素直に想いを語り出すことを目の当たりにして、
人はこんなにも香りに影響を受けている……と改めて知りました。

五感の中で、嗅覚だけが
大脳辺縁系につながっていると言われています。
そこは、感情と記憶を司ると言われる、
私たちがずっと昔から持っている古い脳

現代に疲れた私たちが、香りを嗅ぐことで自然のリズムを取り戻して
Well beingの状態になれる。
アロマセラピーを通してそれを感じてきました。

個人向けのアロマセラピーと
香り空間設計とでは目的は違いますが、
香りのある空間はそこには必ず人がいることを想定しています。

たとえ香りに興味がなくても…嗅覚は香りをつかまえそれは人の脳に届きます。

日本では香りをマーケティングやブランディングに取り入れている割合は
ほんの2%に過ぎません。

 

天然精油を使った質の良い香り、というだけでなく
その先の、目には見えないけれど確実にある「7領域」を整えること。
・記憶
・感情
・意識
・無意識
・空間
・時間
・永遠

香りをコントロールすることで、その空間の意図が伝わります。
リラックスなのか頭の冴えかワクワクか・・・
古い記憶か、それとも経験していないのに湧き上がる気持ちか・・・

そこにいる人の想いを包み込むような空間の香りを、
空間のオーナーや建築家などと一緒に作るのが
「香り空間設計」の仕事です。

その先に人、が集うことの本来の力を思い出していく可能性があるように思うのです。

まずはお気軽にお問合せください

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