aroma recipes
イノセントスカイ
クリアスカイでもなく、ブルースカイでもなく、イノセントスカイ
なんか、その方がいいじゃない。そう思ってこの名前をつけた。
イノセントスカイ=無垢の空
本当は何もない空に、心を刷り込んでみた時の表現。
この香りのレシピは
ピンクグレープフルーツ、ビターオレンジ、ローレルリーフ、ライム、バニラなど…
aroma image
それぞれの心にある
”あの頃” の香り
柑橘の中でも特に甘い香りを持つピンクグレープフルーツと、
苦味の効いたビターオレンジと切ない気持ちを思い起こさせるライム
そして、月桂樹の名前で知られるローレルリーフは、
勇気あるものに与えられる冠にも使われる植物で、その香りは”胸をすく”という表現がよく似合う。
バニラは甘い香りで有名だけど、実はあの甘い香りの素はバニリンという物質で、香りは加熱・発酵処理をして初めて出てくる。
燻製されて真っ黒になったバニラビーンズが、甘く香り出す。
甘さと苦さ、
葛藤と勇気
言葉も、香りも…青春を思い出させる。
でも、青春って一体何?
人によって全く違うもの。
暗い青春時代だったよー、という人も確かにいる。
私だって、めちゃめちゃ明るかったわけでもなく、ジタバタしていた。
今もだけど。
青春という言葉は、”憧れ”とセットになっているような気がする。
憧れだから、手に入れたくても手に入らない。
自分が何を求めているのかもわからなくて、遠くの希望の気配を感じながら、そこに向かって手当たり次第に突き進む。
わからないから、先が見えないからこそできたあんなことやこんなこと。
葛藤して、たくさん泣いたり、跳ね上がるほど喜んだりした時間。
その動いていた感受性に比例して、たくさんのことを私たちは覚えている。
昔のことを、昨日のことのように語れるのはそれだけ記憶が鮮明だから。
あなたが思い出すのは、どの時間?
たくさんの時間を過ごしてきても、それぞれの時間で覚えていられることはほんの少しで。
その、覚えていることの中には、必ず、大きく動いた感情がくっついている。
関係ないように思えても、その時私たちはたくさん心が動いていた。
記憶と感情は繋がっている。
香りは、その個人的な記憶に働きかけるタイムマシン
…ふっと香った瞬間に、強く、記憶に働きかけてくる。
あ、この香り・・・
香りを嗅いで、何かを思いだすとき、
その先に広がる風景や、誰かの思い出を感じた時、私たちは時空を超えてその時間に戻っている。
記憶の先には、思い出が広がっているけれど、
それは、ただの思い出じゃなくて、たくさん心が動いて今に大きく影響を及ぼした自分の一部。
幸せだった時間かもしれない
悲しい記憶かもしれない
でも、どんな記憶でも、そういう記憶がたくさんある人はきっと幸せなのだと思う。
それだけ、心を動かしていたということなのだから。
だから、”青春”って、どんなに時間が経っても、
絶対的なリアルさを持って私たちの心に居続けてくれる。
その手に入らないものを追いかけている時間こそが、とてつもなく美しかったのだから。
誰にも触れることができないイノセントな世界。
それぞれの心にある ”あの頃” の香り。
No9. イノセント・スカイ(Innocent sky)
この香りが似合う空間
- ターゲットが若者向けの商業空間
- 爽やかなイメージを持たせたい場所
- 美容室
- ホテル
- バー
- ネイルサロン
- 整体
- 小児歯科医院
- ボートハウス
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